吸引ポンプはフィルタが無いと短時間で機能低下します

EagleVACで採用している様な大変小型の吸引ポンプは、ゴミがポンプにまで吸い込まれると機能が極端に低下します。これを避けるため、吸気はポンプに吸い込まれる前にフィルタを通します。他の補聴器用吸引クリーナではシリンジ(吸入筒)内に、網状、布状など、あるいは不織布をフィルタとして供えています。これに耳垢など、塵埃が溜まります。耳垢などで吸気の通り道が塞がるに従い徐々に吸引力が低下するため、しばしばフィルタエレメント又はシリンジごと新しいものに交換が必要で、費用がかかります。同時に溜まった耳垢は見るからに不潔です。そしてフィルタには細かいとは言え小さな穴があるので、溜まった耳垢に繁殖した雑菌や、乾燥して粉末になった耳垢がフィルタを通り抜けてポンプに吸い込まれ、ポンプをいためる不都合があります。更に、雑菌などはポンプから吐き出されるため、室内に撒き散らされることにもなります。

●EagleVACのフィルタは水●
EagleVACはシリンジ内にフィルタがありません。代わりに透明の、水を入れるタンクと何も入れないタンクを本体前面に備えています。
透明タンクの1つに半分ほど入れた水に吸引した耳垢などを含んだ吸気が放出され、汚れは水に捕まり残ります。水は水道水など、普通の水で、クリーニングで汚れた水は簡単に洗面所などに捨てられ、フィルタエレメント購入の出費は不要です。
クリーニング後の水を気軽に捨てられるので、他のクリーナの様に維持費節約のため、使える間は少しでも長く同じフィルタを使う必要がなく、結果的に雑菌や耳垢の乾燥粉塵などを室内に撒き散らす不衛生さもありません。
この結果同、タンク内の水はいつも綺麗だし、1回のクリーニングでは、水は目立って汚れることもないので見た目にも清潔です。

●EagleVACのフィルタはと一槽二区画式●
EagleVACには前面に透明タンクがあります。これがEagleVACのフィルタで、他の吸引式クリーナには無いすばらしい特徴になっています。Mini(ミニ)タイプのモデルでは、二つの区画は内部の跳ね水阻止プレートでタンク内を上下に分ける一槽二区画式です。また、強力な動作も可能なPro(プロ)タイプのモデルは二つのタンクは大きめで独立したニ槽式です。
1つには水を少量入れ、他には何も入れません。何も入れない区画は水に放出された空気が作る跳ね水が吸引ポンプに吸い込まれないよう、跳ね水を阻止します。とても簡単な原理ですが、他のクリーナにはない清潔さ、衛生的、経済的などの特長を備えています。

●吸引状態が簡単に確認でき、常に安定●
透明タンクの水中に放出された空気が作る水泡で、ポンプが元気に吸引しているか否かが分ります。ニードルが詰まったり、タンクが正常に装着されていないと、低下した水泡の勢いで異常を簡単に知ることができます。
他の吸引式クリーナでは、フィルタに汚れが溜まってくると吸引力が低下します。このことは新しいフィルタを使い始めたときは吸引力が強めになり、徐々に吸引力が低ますします。一方、EagleVACは汚れでフィルタが詰まることが無く、吸引力は安定していますので常に穏やかで補聴器に優しいクリーニングが可能です。